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毛髪のダメージ補修と皮膚科学について常に研究をしてます。 内閣府認定・公益法人毛髪科学協会・会員  取得協会認定資格   毛髪診断士&認定講師 休日は、国宝の建造物めぐりをしながら撮影 夏はダイビングをしながら海中撮影 気候のいい時は自転車で走り回ってます。 沖縄三線を引きながらの晩酌が日課です。

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2015年4月

2015年4月 2日 (木)

シリコンなどは薬剤の浸透を阻害するか?~カラー編~

最近、毛髪に付いたシリコンなどをしっかり剥離してカラーやパーマをしたほうがキレイに仕上がるというメーカーさんが増えてきたので検証note

個人的な見解としてはあまり関係ないと思っていますが検証してみないと分かりませんsign03
ただ、あまりないとは思うのですが、比重の高いシリコンを使用した場合は影響があると思われます。

一般的なヘアケア剤に入っているシリコンなどであればほとんど影響しないと思ってます。

まずは、オイルを塗布

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シリコン入りのオイル「クアエッセンス」
モロッカンオイルなどもシリコン入りなので同じだと思いますpaper

たっぷりまんべんなく塗りましたhappy01

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塗り過ぎたかもsweat02

8トーンの白髪染めで検証

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20分放置後に流しましたpaper

結果が↓

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左側のシングルピンで挟んだ方がオイルを塗布した方です。

あれだけたっぷりのオイルを塗っても仕上がりはほとんど変わりません。
一部のメーカーさんが染まりが悪くなると言っておりますが、変わらないことが証明されました。
シリコンなどを除去するため余分な時間や料金を払うのは少しもったいないですね・・・

しかも、除去するために洗浄力の強いものを使うと毛髪自体がダメージを受けます。
傷んだ髪は元に戻らないので、いかにベースの髪の毛にダメージを与えないかが重要です。
確かに、しっかり除去してからトリートメントやコーティングをすれば仕上がりは良くなりますが、ベースが傷んでは意味がありませんpaper

また、完全に除去すれば髪の毛はダメージを受けやすくなるので、結局カラーやパーマをする前に傷んでいるところは前処理(保護や栄養補給)をして毛髪の状態を一定にしなければいけません。
前処理をすることでせっかく除去したものをまた付けることになるので何のために除去したか分からなくなってしまいます。
意味のないことはなるべくしない方がいいと思いますhappy01

ただ、サロンによって使用している薬剤違いますので、すべてのサロンが同じ結果にはならないと思います。
evisで使用している、カラー剤や処理剤などで施術した場合は、毛髪に付いたシリコン等の異物を除去しなくても同じ結果得られるので、わざわざ除去する必要はないということです。

メーカーさんによっては卓上理論だけであまり検証をしてないところもありますので鵜呑みにしてはいけません。
私たち美容師はメーカーさんのいうことが机上の空論じゃないかしっかり見極めて、より良い技術をお客様に提供していく努力をしなければいけませんねpaper

2015年4月 1日 (水)

ヘナの染毛力

先日、知り合いと話しているときに、ヘナは髪の状態(汚れなど)により染毛力がかなり落ちると言われました。

私の見解ではヘナの染毛力は一般的な汚れなどではほとんど関係ないと思っておりましたが、絶対違うと言われたので実験してみました。(メーカーさんに言われたそうなんですが・・・)

営業中に実験したので途中の画像はありませんbearing

右は何も付けずにヘナを塗布
左はオイルをたっぷり塗った後にヘナ塗布

どうでしょう?ほとんど差がありませんpaper
(塗りムラがあったので、ムラはご愛嬌)

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↓オイルたっぷり塗った方ですが、しっかり染まってます。

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↓素髪の状態で塗った方はもちろんしっかり染まってますscissors

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ヘナの染まりに関して、髪の汚れをしっかり取った方がキレイに染まるというのは迷信ですねhappy01
余分なことをして、時間を無駄にしない方がいいと思います。
イメージだけで実験はしていないメーカーさんが多いので、僕たち美容師はちゃんと実験して正しい情報をお客様に伝えていきたいものです。