パーマ理論の不思議~シスチン結合について~
今回のブログは専門的なんで、同業者の方でないと解らないかも
ここ数年間でパーマ液もパーマ理論もかなり進化してきました。
ただ、毛髪に関しては解明されてないことが多いので、メーカーさんが言ったもん勝ちのような理論が多いのも事実です。
昔はパーマといえば、チオとかシスでした。
いわゆるシスチン結合のS1に反応する薬液です。
最近ではS2に反応するシステアミン
S3にも反応するラクトンチオールなどもおおく出回っております。
従来のパーマ(チオ・シス)やカラーはS1に反応するので、ダメージを受けていないS2やS3に反応させるとダメージ毛にもキレイにパーマがかかるという理論。
システアミンやラクトンチオールを使うことでダメージ毛にもキレイなカールをかけることが出来るのは事実です。
しかし、システアミンやラクトンチオールで傷んだ髪をチオやシスでキレイにパーマをかけることが出来るかというと・・・です。
ということは、S2やS3は存在するのか?という疑問が出てきます。
いろんなメーカーに聞いても証明できるものはないのが現状です。
メーカーさんが理論で使用する図ではS1の中にS2、その中にS3が描かれております。
解りやすく図にしたためそうなったのではないかと思いますが、そのことが余計に混乱を大きくしています。
何故なら、カラーはS1に反応するから結合の中心部は染まっていないことになります。
しかし、電子顕微鏡で撮影されたカラー後の毛髪の断面に染まっていない部分はないのです。
メーカーさんは商品を開発してから理論を後付すると聞きました。
事実、某メーカーさんは講習時にツッコムと何も答えられず、理論的にそうですからと意味の解らないことを言っておられました。
ピカピカになるトリートメントを作っておられるメーカさんはさらにひどく、
あり得ない「常温核融合」を毛髪内で起こして髪をピカピカに出来ると言っております。
タダのガラスコーティングで高温アイロンで毛髪にダメージを与えているにも関わらず、熱を加えれば加える方がいいと驚きの説明。
横道にそれましたが、毛髪科学というものは、まだまだ解明できていないのが現状なので、結果がいいのもがOKになっているのだと思います。
髪の毛が生きているのか、死んでいるのかも未だ解明されていない段階なのです。
多くのメーカーが死んでいると仮定して製品の開発をしています。
しかし、死んでいるのになぜ栄養が必要なのか?とか
死んでいるのになぜコーティングしてはいけないのか?という疑問が出てきます。
結局メーカーさんは製品を売るためなら自社の都合のいい理論を作り出すのだと思われます。
自分たちがお客様のために、メーカーの言いなりではなく、ちゃんとした理論の元にいい製品をいい結果が出るような技法を日々考えながらしていかないといけないのだなと思う今日この頃です^^
同業者の方の意見も聞きたいですね。
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